屋根、屋上、バルコニーなどには防水工事が必要になります。
雨水が侵入しないための防水工事ですが、施工する際に必要になる計測機器のひとつが「水分計」です。
今回は、この水分計について解説していきます。
防水工事に必要になる水分計は、木材、コンクリート、モルタルなど、様々なモノの水分量を測定する機器です。
なぜ防水工事でこの水分計が必要になるのかというと、水分量は防水工事をする素材の品質を左右するからです。
一番分かりやすいのは木材です。
十分に乾燥させた状態なら、何百年も使用に耐えられる頑丈な素材です。
しかし、十分に乾燥させていない場合には、反り、割れ、腐ってしまいます。
接着や塗装不良の原因にもなりえます。ここで重要になるのが水分計です。
水分量というのは、素材によって使用上支障にならない数値が決まっています。
反り、割れが少なくなる数値まで乾燥させなければなりません。
防水工事でも、下地となるコンクリートの水分量を水分計で測定します。
これによって上塗りしても、施工後に問題が発生しづらくなります。
防水工事ではとくに、水分量の把握は品質管理の点で重要な作業です。
防水工事で必要になる水分計は、モルタル、コンクリート、プラスタ、石膏などの水分計を使います。
上塗り塗装、タイル張り、各種防水施工などの品質管理に適しています。
また、防水工事後のクレーム防止にもなるため、表示された数値はしっかり記録されています。
モルタルをはじめとする素材の含有水分の測定、検査、管理も可能です。
防水工事の乾燥状態の判断には、水分計による下地水分の測定のみならず、下地をビニールシートで覆い、一昼夜後の結露の状態も確認するといいます。